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小さなホテル奈良倶楽部

タイ・さくらプロジェクト
さくらプロジェクト

◇さくらプロジェクトとは


・タイ北部山岳少数民族の文化と子供たちの教育を支援するNGO(民間ボランティア)です。
・タイ国チェンライ県ナムラット村で、山岳民族のための寄宿舎「さくら寮」を運営し、山岳少数民族の子供たち約150名が寄宿生活をしながら、最寄りの小・中学校、高校、職業訓練校などに通学しています。
・山岳民族の文化伝統の保護支援活動、山の村における学校の支援活動なども行っています。
・さくらプロジェクトは一人の支援者が年間60,000円の寮費・教育費を一人の子供に対して継続的に支援する奨学金システム(通称里親制度)によって、運営されています。


◇奈良倶楽部とさくらプロジェクト

1991年より活動を始められたさくらプロジェクトと私たちが出会ったのは1994年。
ちょうど奈良倶楽部開業5周年の年です。
その当時、一人の山岳民族の子供を支援するのに、一年間55,000円でその子の寮費、食費、学費、生活費が賄われるということでした。
ちょうど5周年記念に何か社会的に意義あることをしたいなあと思っていたところ、5周年と55,000円という数字が一緒という理由だけで里親になろうと申し出たのでした。
今では年間60,000円になってますが、反対にこの数字が40,000円だったら里親になっていたかどうか、縁というのは不思議なものです。

1994年より12年間、ヨニ・ヤフー君というラフ族の男の子を、10歳から大学卒業まで支援していました。
現在、里子も二人目となり、パチャリー・ペチュグちゃんというアカ族の小学校5年生の女の子を支援しています。

里親歴もかれこれ13年……。

こんなに長く里親を続けてこられた要因は、また最初の子の支援が終わって休まず次の子供を支援しようと続けている一番大きな要因は、
里子のヨニ君が、年2〜3回ですが、私たち家族に(同年齢の息子や娘宛にも)近況報告と成績を知らせる丁寧な手紙をかかさず送ってくれたことです。
その手紙には、私たちの仕事や健康への気遣いなどのやさしさやユーモアがあふれていて、また山に住む自分の両親への想いや気遣いも感じられ、手紙が来るたびに頑張ってほしいなあと心から応援していたのです。

さらに、さくらプロジェクトを現地で支えて下さっている、三輪隆さんという写真家の存在も大きいです。

三輪さんは写真家としても一流ですが、タイ山岳民族の民俗調査には欠かせない信頼を彼らとのあいだに築きあげています。
それは、ひとえに三輪さんの誠実な人柄と損得抜きでさくらプロジェクトにかけている姿勢が、山岳民族の人たちに評価されている賜物です。
政府や公的な機関の援助には頼らずとも、独力でこれだけの立派なことが成し遂げられるのだということは、私たちの大きな励みになっています。

現地で支える三輪さんはじめスタッフのさくらへの情熱と、里親の皆さんのそれぞれの篤い思い入れ、里子との手紙のやり取りを通して感じるハートフルな感情……。

奈良倶楽部では、これからも出来るかぎりの支援を続けていきたいと思っています。



>>>さくらプロジェクトの公式サイト


2007年7月
小さなホテル 奈良倶楽部 谷 正直・規佐子


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